SpaceX、超小型衛星等を宇宙へ運ぶライドシェアミッションに成功――史上最多の143機を搭載し打ち上げ

SpaceX/YouTube

SpaceXは、2021年1月24日、民間企業等が「ライドシェア(相乗り)」する形でロケットに超小型衛星等を載せ、宇宙へと運ぶ「Transporter-1」ミッションを開始し、成功した。積み荷を搭載したFalcon 9の打ち上げは、同日午前10時(米国東部標準時)に米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地40番射点で行われた。

Transporter-1ミッションは、同社初の「SmallSat Rideshare Program」専用ミッションだ。このライドシェアプログラムでは、太陽同期軌道(SSO)への200kgの荷物輸送が100万ドル(約1億円)、200kg超の重量1kgにつき追加料金5000ドル(約53万円)加算という低価格で利用が可能だ。SSOへの打ち上げミッションは今後約4カ月ごとに行われる。他の軌道への輸送も実施可能だが、問い合わせする必要がある。

今回、Falcon 9には、超小型人工衛星であるCubeSatやMicroSat、軌道間輸送機(OTV)2台を含む民間企業および政府の宇宙機133機とスターリンク衛星10機が搭載された。これは、単一ミッションで配備された宇宙機の数としては、それまでで最多となった。このミッションで搭載されたスターリンク衛星10機は、スターリンク衛星として初めて極軌道に配備された。

Falcon 9の1段ブースターは、これまでにいくつものミッションの打ち上げをサポートしてきた。今回もFalcon 9の1段ブースターは、分離後、大西洋上のドローンシップ「Of Course I Still Love You」号上に無事に着陸し、回収された。

SpaceXは、約1時間半にわたるこのミッションの動画を同社の公式YouTubeチャンネルで公開している。

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