フィンランドのアールト大学の研究チームは、イギリスのEnergy & Environmental Science誌に、「Dye-sensitized solar cells with inkjet-printed dyes」と題する色素増感太陽電池(DSSC)の新たな製造方法に関する論文を発表した。
色素増感太陽電池は光増感剤に色素を使用するが、発表された方法は色素を含む電解液を光電極フィルムにインクジェット方式でプリントして太陽電池を形成するというもの。従来のドロップキャスト法によるものと同等の発電効率と安定性を保ちつつ、色素を塗布する位置や透過度などが自由にコントロールできるという利点がある。
これにより、自由な形状とデザインによる太陽電池パネルを造ることが可能になる。
例えば、絵画や写真のようなデザイン性のある太陽電池や、本体そのものが発電することで外部電源不要な電化製品もできるという。また、太陽電池パネルを半透明にすることができるので、ステンドグラスで発電することも可能になるとしている。