- 2022-3-4
- 機械系, 製品ニュース
- C3 eMotion, IAU-30, IAU-300, インテリジェントアクチュエータユニット, ダイレクトティーチング, ダブルエンコーダ構造, ニコン, ロボットアーム, ロボット関節, 協働ロボット, 関節ユニット
ニコンは2022年3月3日、ロボット関節に必要なパーツをパッケージ化したインテリジェントアクチュエータユニット「C3 eMotion(シースリー エモーション)」のラインアップを拡充し、サイズやトルクなどが異なる「IAU-30」と「IAU-300」の2種を2022年7月に発売すると発表した。小回りが利くIAU-30と、大口径でトルクが大きいIAU-300の追加により、ロボット設計の選択肢を広げる。
C3 eMotionは、モーター、減速機、駆動回路、ブレーキ、エンコーダなどロボット関節に必要なパーツをパッケージ化した協働ロボット用の関節ユニットで、ロボットアームと組み合わせることでロボットの関節部として使用できる。
2020年に発売した「IAU-60」と「IAU-200」の2種に加え、小回りが利くIAU-30と、大口径でトルクが大きいIAU-300を追加。ロボット設計の選択肢を広げ、用途に応じた自由なロボットシステムの構築に貢献する。
C3 eMotionは、ロボットの設計ノウハウがなくても、簡単にロボットシステムをつくれる。用途に合わせて選択したロボットアームを組み合わせ、容易にロボットの関節数や可搬重量などを変更できるため、自由かつ簡単に設計できる。
また、エンコーダを入力側と出力側の2カ所に組み込んだ同社独自の「ダブルエンコーダ構造」を採用。動作中のロボットの微細な変異を検出する。異常を顕在化する外力検知機能により、人や物に稼働中のロボットが当たると、その外力の感知によってシステムを安全に停止する。
高精度な位置決め性能も搭載。ダブルエンコーダ構造で、入力側と出力側のそれぞれの回転を相互にモニターし、正確な位置情報を伝達する。また、汎用性が高く、半導体製造装置や工作機械、計測器、搬送機器などの高い停止精度や加工精度等が必要とされるパーツにも使用できる。