米Goodyear、アルテミス計画の月面探査車用エアレスタイヤ開発に参画

米Goodyear Tire & Rubberは、NASAが主導する有人月面着陸プログラム「アルテミス計画」に協力し、Lockheed Martinと共同で月面探査車開発に参画、エアレスタイヤの開発を担当すると発表した。この月面探査車はNASAだけでなく、民間企業やその他宇宙開発機関などによる利用も考慮しており、宇宙開発への民間企業の参入拡大を望むNASAの意図を反映するものだ。

Goodyear Tire & Rubberは、1969年に人類初の月面着陸に成功したアポロ11号のミッションに参加し、装備品などを開発、供給したという歴史を持つ。同社によると、アポロ計画の月面車は着陸地点から約8km以内、数日間程度の行動範囲を想定して開発されたのに対し、今後の月面ミッションでは厳しい温度環境で、起伏の多い地表を長距離走行することが求められる。使用されるタイヤは、夜間はマイナス150℃、日中はプラス120℃という厳しい温度変化を受けながら、何年にもわたって機能し続ける耐久性が必要となる。

同社は月面車開発に関して、超小型モビリティ、自動運転シャトルや乗用車などで実績のあるエアレスタイヤ技術を応用するとし、月面の厳しい環境下で得られた成果はエアレスタイヤの性能向上に向けた貴重なフィードバックになると期待している。

この月面探査車は、2025年に実施が計画されている有人着陸ミッションにて使用される予定だ。

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GOODYEAR JOINS LOCKHEED MARTIN TO COMMERCIALIZE LUNAR MOBILITY

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