- 2022-3-17
- 製品ニュース, 電気・電子系
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オムロン ソーシアルソリューションズは2022年3月16日、小型で軽量な産業向け蓄電システム「KPBP-B」システムとして、ハイブリッド蓄電システム2機種、200V対応ハイブリッド蓄電システム2機種を2022年6月中旬に発売すると発表した。完全自家消費専用パワーコンディショナ「KPW-A2」と併設し、連動して動作させることでロスの少ない自家消費ができる。オープン価格。
産業向けの蓄電システムは、家庭用と比較して、高額な本体価格や本体サイズが大きく設置スペースが確保しにくいことが普及の妨げとなっている。そこで、現在提供している家庭用蓄電システム「KPBP-A」シリーズをベースに開発し、価格競争力を保持しつつ、小型、軽量化。場所を選ばず設置でき、1人で施工できる小型で軽量な産業向け蓄電システムを提供する。
同社のKPW-A2と併設し、連動して動作させると、高速で高精度な負荷追従制御を通じてロスが少ない自家消費ができる。発電電力のうちの余剰電力分のみをKPBP-Bシステムへ充電し、放電することでシステム全体の自家消費率を向上する。また、蓄電システム内のPVユニットに接続された太陽光パネルの発電電力は、蓄電池へ直流で充電できるため、電力を高効率に活用できる。
産業向け通信インターフェースを搭載しており、太陽光発電用パワーコンディショナや保護継電器等の高圧受電設備と接続できるため、高圧契約の施設でも容易に蓄電システムを導入できる。また、機器構成を最小化。配線/設定工数も削減しており、設置コストを抑制できる。外部接点端子を経由し、デマンドコントローラと接続すれば、高圧需要家向けのピークカットにも対応する。
設備内の負荷には、1システム当たり最大4kVAの電力を供給できる。専用保護継電器KP-PRRV-CPCと併設し、接続すれば、最大8システムの併設に対応。非常時もPVユニットを経由し、蓄電池へ最大5.9kW充電できる。
KP-PRRV-CPCを接続することで、個別CTを使用せずに高圧主幹計測ができるため、システムの省配線化に対応する。また、発電電力を単相側で自家消費した上で余剰電力があれば、三相側への電力供給と自家消費ができる。
KPW-A2と連動することで、システム全体で負荷追従制御を実施。送電網(電力系統)への流出を防ぐためのRPR作動による発電停止を回避するため、電気技術資格者の対応が必要となる復旧コストを抑制できる。
システムには、15年の長期保証サービスを適用。ラインアップは、ハイブリッド蓄電システム「KPBP-B-SET-HYB164-N」と「KPBP-B-SET-HYB98-N」、200V対応ハイブリッド蓄電システム「KPBP-B-SET-HYB164-T」と「KPBP-B-SET-HYB98-T」の計4機種。KPBP-Bシステム(産業用蓄電パワーコンディショナ出力5.6kW、蓄電容量16.4kWh、9.8kWh)として展開する。