- 2022-4-27
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- Invisibility Shield, Invisibility Shield Co., Kickstarter, エンボス加工, ポリマー, レンズアレイ
イギリスのスタートアップInvisibility Shield Co.は、背後に隠れると人間などの対象物のみが透明になるシールド「Invisibility Shield」を開発し、クラウドファンディングサイトKickstarterで支援金を募っている。
Invisibility Shieldには、大きさ310×210mmのコンパクトサイズと、950×650mmのフルサイズがあり、フルサイズのみ奥行き250mmの側面が付いている。重さは9ポンド(約4kg)以下と軽量化しており、電力を必要としないため持ち運び可能だ。
Invisibility Shieldの背後に対象となる人が立つと、Invisibility Shieldの前面で見ている人には対象の人が立っていない状態の背景しか見えない。これは、対象となる人から反射される光を、見ている人の左右にそらすように複数のレンズを精密に配列しているためだ。Invisibility Shieldに使用されているレンズアレイは、ポリマーを押出加工後にエンボス加工し、細長い凸レンズを並列に並べたシート状に成型して作られている。
Invisibility Shieldのキャンペーン価格は、コンパクトサイズが49ポンド(約8000円)、フルサイズは299ポンド(約4万8000円)で、出荷は2022年12月の予定だ。
Invisibility Shieldの組み立ては10分で可能だ。同社は既にInvisibility Shield25枚を作製済みで、「空想科学を現実にし、誰でも利用できるようにするために協力してほしい」と支援を呼び掛けている。