太陽光で発電する窓ガラス、可視光の透過率が50%に到達

オーストラリアの政府系機関が設立したARC Centre of Excellence in Exciton Scienceの研究者らは、窓ガラスとしての用途を想定した、可視光の透過率が高い「太陽光発電ガラス」の開発に取り組んでいる。同機関の2022年5月30日の記事によれば、これは窓ガラスと太陽光発電の機能を併せ持つソーラーセルで、高層ビルが建物内で消費する電力を自給自足できる可能性があるという。

同チームが2020年に製作したプロトタイプは、可視光の透過率は10%、電力変換効率が17%だった。この数値は、一般的な屋根上に設置する(可視光を通さない)ソーラーセルの電力変換効率20%に近い性能だ。

その後、同研究チームは、可視光の透過率を向上させた2種類の半透明ソーラーセルを試作した。一方は透過率が20.7%で、電力変換効率は15.5%。もう一方は透過率が52.4%で電力変換効率が4.1%だ。

電力変換効率は初期のプロトタイプより低下したものの、可視光の透過率は向上し、窓ガラスとしての実用化に向けた課題を克服しつつある。

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More efficient, longer lasting: Solar window technology improves again

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