- 2023-1-28
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- Adobe, Adobe Stock, AI, Generative, Generative AI, ジェネレーティブAIツール, ストックフォトサービス, プロンプト(画像生成に用いるテクスト), モデレーション, ロイヤリティフリー
Adobeは2022年12月5日、「Adobe Stock」にジェネレーティブAIツールを用いて制作したコンテンツを受け入れることを発表した。ユーザーガイドで受け入れガイドラインが示されており、最新版は2023年1月18日に更新されている。
Adobe Stockは、ロイヤリティフリーの写真、ビデオ、イラスト、ベクター、3D、テンプレートなどをデザイナーや企業、教育機関、官公庁向けに提供するストックフォトサービスだ。
今回、AIツールを用いて制作したコンテンツをその一部として受け入れるのに伴い、新たにユーザーガイドで受け入れ要件が定められた。
第一に、Adobe Stockに提出するためには、生成したすべてのコンテンツのライセンスを保有している必要がある。例えば、ジェネレーティブAIツールによっては、生成した画像の商業目的での使用が許可されていない場合があるが、そのようなツールを用いたコンテンツは提出できない。
また、一般的なプロンプトから識別可能な人物または著作権のある作品を生成するなど、設計または出力に重大な欠陥があると認識されているジェネレーティブAIツールを使用することも禁止されている。
提出の際には、写真のように見えるコンテンツもイラストに分類し、タイトルにプロンプト(画像生成に用いるテクスト)の主題を含める必要がある。Adobeは、タイトルとタグに「Generative AI」、「Generative」、「AI」のキーワードを入れることも要求している。モデレーションを容易にし、ユーザーが適切なコンテンツを見つけやすくすることが目的だ。
さらに、実在の場所、特定できる著作権作品(例:有名なキャラクターやロゴ)、著名な人物(写実的なものだけでなく、風刺画も)を描いた作品は投稿できない。その他、同じプロンプトから複数のバージョンを提出することが禁じられているなど、AIツール特有のルールもある。