NASA、革新的な宇宙技術開発を助成するNIACプログラムに14のコンセプトを選出

NASA Space Tech/YouTube

アメリカ航空宇宙局(NASA)は2023年1月10日、将来NASAのミッションへと成長する可能性のある革新的な宇宙技術開発を助成するNIAC(NASA Innovative Advanced Concepts)プログラムに、14の実験的なコンセプトを選出したと発表した。

各コンセプトには、フェーズIにおける初期研究費用として17万5000ドル(約2400万円)の助成金が提供される。研究者はコンセプトの実現にむけて物理的な性質や限界を調査し、必要な技術開発のロードマップを作成するという。

NIACプログラムは、多様性を備え、伝統にとらわれない考え方に基づくイノベーションを探るものだ。宇宙開発においていつの日か「不可能を可能へと変える」ことができるコンセプトを研究するもので、2023年度のフェーズIでは、土星最大の衛星タイタンで大気や水質を調査する飛行艇、数千個の小型衛星を組み合わせた低周波宇宙観測所、宇宙空間での移動を加速させるペレットビーム推進システム、月の南極から酸素を輸送するパイプライン、バイオミネラリゼーションによって自己成長する火星の建築用ブロックなどが選出された。

研究者はさらにフェーズIIの研究資金を獲得できるチャンスがある。2022年度には5つのテーマがフェーズIIとして採択され、最終的にNASAのミッションを目指すフェーズIIIとして、回折式ソーラーセイルが選定されている。

関連情報

NASA Selects Experimental Space Technology Concepts for Initial Study | NASA

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る