日本航空電子工業、車載向け全面透明タイプの静電容量式ガラスセンサを発売

日本航空電子工業は2016年9月28日、車載仕様に適合した全面透明タイプの静電容量式ガラスセンサ「MAMレス・ガラスセンサ」の販売を開始した。同製品では、モリブデン(M)・アルミニウム(A)・モリブデン(M)の積層構造をしたセンサ外周部の金属配線部分(MAM)を透明電極化している。

MAMレス・ガラスセンサは、MAMレス構造の採用によって従来品に比べて耐久性が向上した。一般的に、MAMレス構造にすると、センサ電極のインピーダンスが上がるため、感度の低下を招く。だが、日本航空電子工業は独自のセンサ構造を採用し、この問題を解決済みだ。

同ガラスセンサは、手袋操作や防水機能などの車載対応として必要な機能を備える。また、従来のガラスセンサよりも成膜回数を削減したため、従来品よりも廉価だ。先行開発段階で一部のカーナビゲーションなどに採用され、すでに量産化・市場投入されている。

MAMレス・ガラスセンサの動作温度範囲は-30~+70℃で、保存温度範囲は-40~+85℃。サイズは標準品として7インチ、8インチ、10インチの3種類がある。日本航空電子工業は、サイズ指定によるカスタム対応にも応じるとしている。

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