- 2023-5-19
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- Graham Stuart, Seagreen, SSE Renewables, TotalEnergies, ジャケット式, 基礎, 洋上風力タービン, 洋上風力発電
英国とアイルランドに拠点を置くSSE Renewablesは、2023年4月12日、スコットランド東部沖の水深58.6mの海底に洋上風力タービンの基礎を施工したと発表した。同社は、2022年10月に水深57.4mに風力タービンの基礎を施工したが、水深58.6mはその記録を上回るもので、洋上風力発電の基礎が打ち込まれた海底の深さとしては世界で最も深い。
同社が施工した基礎は海底に4本のくいを打つジャケット式で、場所はアンガス沖27kmに位置するスコットランド最大の洋上風力発電サイト「Seagreen」だ。
Seagreenは、SSE Renewablesと仏エネルギー大手TotalEnergiesが30億ポンドを投じている合同事業で、世界最深の海中に設置した基礎は112基目にあたり、2023年4月13日に全114基のジャケット式基礎を設置完了した。
すべて完成するとSeagreenの設備容量は1.1GW、年間発電量は5000GWhに上る。英国の160万世帯以上が必要とする電力をまかなえる規模で、Graham Stuart英エネルギー安全保障・ネットゼロ担当閣外相は「スコットランドと、世界をリードする英国の洋上風力発電産業の双方にとって、これは新たな素晴らしいマイルストーンとなった」と歓迎した。