米GM、EVバッテリーの火災を予見するソフトウェアの開発企業「ALGOLiON」を買収

米General Motors(GM)は2023年6月30日、イスラエルを拠点とするバッテリー制御ソフトウェアのスタートアップ企業ALGOLiONについて、実質的な全資産を買収したと発表した。なお、買収金額は非公開だ。

ALGOLiONは、2014年に設立された。創業者は、バッテリー事業で40年の経験と80件以上の特許を持つNiles Fleischer博士と、リチウムイオンバッテリーの動作モードや影響解析について、官民セクターと連携した実績を持つAlex Nimberger博士だ。

同社は、電気自動車(EV)のバッテリー管理システムが記録するデータストリームを解読してセル性能の異常発生を特定し、車両の健全性の維持管理機能を提供する。このために、熱暴走がセル間で伝播する現象を始めとした、バッテリー異常の予兆を発見するソフトウェアを開発してきた。

同社のソフトウェア導入に際しては、専用のハードウェアやセンサーを追加する必要がない。また、バッテリーの健全性に影響する恐れのある異常の検出を、既存方式と比較して数週間早いタイミングで特定する。

今回の買収は、GM内に新設された組織Technology Acceleration and Commercialization(TAC)が主導した。同組織の役割は、GMのバッテリー開発のリーダー的な地位を維持するための先端技術を、投資、買収、提携などの事業化の観点から見極めることだ。

GMイスラエルは、GMのグローバル製品開発グループに不可欠な存在との位置づけだ。衝突ゼロ、排出ガスゼロ、渋滞ゼロの未来を目指すGMのビジョンに向けた主要な車両プログラムに取り組んでいる。

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General Motors Acquires Battery Software Startup ALGOLiON

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