エンジニア意識調査:「下町ロケット」、技術者たちの視聴率は38.2%! 技術者としての共感が人気の理由か

ポイント

  • 2015年秋ドラマ、一番人気は「下町ロケット」。視聴率は一般層で26.8%、技術者の間では38.2%
  • 「下町ロケット」のヒット理由、一般層は「出演者の魅力」、技術者は「技術者として共感」
  • 技術者のキャリアの築き方、「担当中の製品・技術以外にも見識を広めたい」

 

調査概要

エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」では、製造業で働くエンジニア500人と一般層500人を対象に、テレビドラマ「下町ロケット」に関するアンケート調査を行いました。

2015年秋に放映中のテレビドラマの中でも、大手企業に勝るとも劣らない技術力を持つ中小企業の奮闘ぶりを描いた「下町ロケット」が人気になっています。

エンジニアたちにとって身近な題材を取り上げた「下町ロケット」を、一体どれくらいのエンジニアが視聴しているのでしょうか。「下町ロケット」を含めた秋ドラマの視聴率、「下町ロケット」を視聴している理由について、一般層とエンジニアを対象にそれぞれ調査してみました。

 

調査結果サマリー

エンジニアの4割近くが「下町ロケット」を視聴

・2015年秋ドラマのうち、視聴しているドラマを尋ねたところ、一般層の1位は「下町ロケット」(26.8%)、2位は「掟上今日子の備忘録」(16.6%)、3位は「相棒 season14」(16.2%)だった。

・一方、製造業で働くエンジニアを対象に視聴している秋ドラマを質問してみたら、1位「下町ロケット」(38.2%)、2位「相棒 season14」(19.0%)、3位「掟上今日子の備忘録」(18.0%)という結果になった。

・「下町ロケット」を視聴している割合は、一般層より製造業エンジニアの方が11.4ポイントも多かった。

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「下町ロケット」を視聴する理由、一般層は「出演者の魅力」、エンジニアは「技術者として共感」

・「下町ロケット」を視聴している回答者に、視聴している理由を自由回答形式で尋ねてみた。回答内容を分析していくつかの理由に分類してみたところ、一般層では「出演者の魅力」(19.4%)を視聴理由として挙げる人が多く、次いで「中小企業・町工場の奮闘ぶり」(9.0%)、「原作が好き」「困難・逆境を乗り越えていく展開」(8.2%)となった。

・一方、エンジニアが「下町ロケット」を視聴する理由として多く挙げられたのは、「技術者として共感」(10.5%)できること。「原作が好き」(7.9%)、「中小企業・町工場の奮闘ぶり」(7.3%)を視聴理由に挙げるエンジニアも多かった。

graph3
http://engineer.fabcross.jp/wp-admin/edit.php
なお、取り上げるのは一部になるが、具体的な視聴理由として次のようなコメントが寄せられている。

出演者の魅力

・役者の個性が強く引き込まれるから(一般層)

・主演の阿部寛のファンだから。脇役陣も面白い(一般層)

・俳優陣の迫力ある演技が次回も見たいとの気持ちになる。 ※阿部寛が好印象、安田顕も技術者として良い味出している(エンジニア)

 

原作が好き

・池井戸作品、凄く引き込まれる余韻がすごくいいです(一般層)

・池井戸作品なら見ごたえありそうだったから(一般層)

 

中小企業・町工場の奮闘ぶり

・町工場の泥臭い格好良さが魅力的(一般層)

・技術で頑張る町工場の風景が好き(エンジニア)

・中小企業の底力が見れて楽しい(エンジニア)

 

困難・逆境を乗り越えていく展開

・主人公が苦難に立ち向かい、周囲と協力しながら夢に向かってまい進する姿に感動する(一般層)

・技術を持った会社がいろいろな危機を乗り越えていくところ(エンジニア)

・危機的状況から復活や反撃していくシーンを見てスカッとするから。現実の自分にできないことを代わりに成し遂げてくれているように感じるから(エンジニア)

 

ビジネスパーソン/技術者として共感

・うちの会社とかぶる部分があるから(一般層)

・ものづくりに携わるエンジニアに焦点を当てたドラマだから見ています。もっと技術者は評価されるべきだと思っています。ただ、ドラマのように、大企業の人が不遜な人ばかりのように描かれているのが気になりますが、そこはドラマなので割り切って楽しんでいます(エンジニア)

・家の近くで撮影していて、技術屋の情熱や頑張りに共感できる(エンジニア)

・自分も中小の技術者だから共感する点が多い。大企業に、技術と情熱で、立ち向かっていく姿に、勇気付けられ、月曜日から自分も技術開発に頑張ろう、と元気が出る(エンジニア)

・会社の人から「このドラマは自分たちの会社を見ているようだ」と言われ見るようになった(エンジニア)

 

半数が「エンジニアとしてのキャリアアップを目指したい」

・エンジニアのみを対象に、キャリアの築き方に関する希望を調査してみた。すると、「担当中の製品・技術を深掘りする形」(21.8%)か「担当中の製品・技術以外にも見識を広める形」(28.4%)でエンジニアとしてキャリアアップしたいとの考えが主流であることが分かった。

graph2

 

調査概要

調査方法:ネットリサーチ
期間:2015年12月1日〜4日

対象1:全国のメーカーで働くエンジニア500名
性別:男性438名・女性62名
年齢:20代125名、30代125名、40代125名、50代125名

対象2:全国の生活者500名
性別:男性288名・女性212名
年齢:20代125名、30代125名、40代125名、50代125名

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