オムロンは2016年1月12日、気圧の高低差±5cmに相当する±0.6Paの気圧変化を正確に検知できる「絶対圧センサー」を開発したと発表した。同センサーをモバイル機器やフィットネス・健康管理向けウェアラブル端末などに用いれば、「立つ、座る、寝る、倒れるなどの人の動作や、階段などの昇降を高精度に判別するアプリケーション」の開発が可能になるという。
絶対圧センサーは、気圧検知用のMEMSセンサーチップと信号処理用のICチップを2.0mm×2.5mm×0.85mmの小型パッケージに封止。I2C/SPI出力方式の採用でシリアル通信に対応したほか、温度センサーの内蔵でセンサー周囲温度の変化に対する気圧変動影響が補正できるようにした。
MEMSセンサーチップは、圧力検出部の可動領域を拡大することで感度を向上。ICチップは、デジタルフィルターを内蔵してノイズの発生を抑えた。圧力測定範囲は30kPa~110kPaで、消費電流は4.1uA~21.4uAだとしている。
オムロンは2016年1月12日に、絶対圧センサーの量産を開始。また2016年1月13日〜15日に、同センサーを東京ビッグサイトで開催の「第2回ウェアラブルEXPO」へ出展した。