リニアガイド用潤滑ユニット「NSK K1-L」を開発――潤滑油供給能力は現行比で約2倍に 日本精工

日本精工は2019年10月29日、潤滑油供給能力を大幅に向上させたリニアガイド用新潤滑ユニット「NSK K1-L」を開発したと発表した。

機械の直線運動を案内する要素部品として使用されるリニアガイドは、その性能を長く保つために潤滑が非常に重要となる。同社は、1996年に業界初となるリニアガイドに潤滑油を供給する潤滑ユニット「NSK K1」を販売開始し、以後20年以上にわたり機械の長期メンテナンスフリー化に貢献してきた。加えて、そのクリーンな潤滑方式は環境改善にも寄与してきた。

一方で、近年のスマートファクトリー化の進展によって、メンテナンス間隔の延長が求められるとともに、環境への配慮から省資源/省エネルギー化が一層求められるようになった。今回、同社はこれらの要求に応えるため、潤滑油供給能力を向上させたNSK K1-Lを開発した。

NSK K1-Lは、潤滑油を多量に含有した樹脂で構成されており、内部の潤滑油が徐々に染み出すことによって、長期にわたってリニアガイドに潤滑油を供給する。この新開発の材料によって潤滑油供給期間が現行比で約2倍に向上した。さらに、レールとの接触構造を改良することによって、スライダ駆動時の動摩擦力を約20%低減した。加えてケースに収容できる仕様になっており、破損を防ぐとともに外部からの異物の侵入をも防ぐ。日本精工は2019年12月から同製品の販売を開始するとしている。

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