Maxim、消費電力を50%以上削減できるIO-LinkトランシーバICを発表

米Maxim Integratedは2016年2月22日、産業システムの設計者向けに、従来品に比べて消費電力を50%以上削減した小型パッケージのIO-LinkデュアルチャネルトランシーバIC「MAX14827」を発表した。

IO-Linkは、センサとアクチュエータ(駆動装置)を制御ネットワークに接続するために設計された産業用通信規格だ。MAX14827は、IO-Link規格に準拠したデュアルチャネルのトランシーバ回路の他、ドライバやレギュレータなど産業用センサによくみられる高電圧機能を内蔵し、IO-Linkセンサおよびアクチュエータをはじめとした産業用センサなどに利用できる。

4mm×4mmの24ピンTQFNパッケージの他、小型の2.5mm×2.5mm 25ピンWLPパッケージでも提供され、実装スペースを60%節約できるとしている。

電源電圧は通常24V、9V〜60Vの範囲で動作する。インターフェースと電源ピンは絶対最大定格65Vを確保し、フレキシブルなTVS(過渡電圧サプレッサー)機能を搭載した。ドライバ電流は50mA〜250mAの範囲で選択できる。動作温度範囲は-40℃〜+125℃となっている。

診断機能を持つSPIおよびピン制御による制御インターフェースを備えるほか、IO-Link用には3線式UARTインタフェースが提供されている。また、低ノイズのアナログ/ロジックへの電力供給用に、3.3Vと5Vのリニア・レギュレータを内蔵している。

その他、グリッチフィルタ、選択可能な過電流オートリトライタイミング、サーマルシャットダウン、全センサインターフェース入出力の逆極性保護などの各種保護機能を備えている。

単価は米国内価格で3.35ドル(1000個以上)から。評価キットも利用可能だ。

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