三菱電機、家庭用エネルギー管理システム 三菱HEMSのソフトを機能強化。対応機器も拡大

三菱電機は2016年3月9日、三菱HEMS「HM-ST03」のソフトウエアを、3月29日にインターネット経由で自動更新すると発表した。接続機器を他社製品にも拡大し、機器連携・遠隔操作機能を強化する。

三菱HEMS(Home Energy Management System)は、住宅設備や家電機器をネットワークを利用して効率的に活用するシステムだ。「HM-ST03」は、情報収集ユニット「HM-GW03」とエネルギー計測ユニット「HM-EM03」で構成される。

新ソフトウェアでは、機器接続のオープン化により、接続可能な製品数が従来の同社製14製品から、他社製品を含めた17製品に拡大された。他社製品では河村電器産業の「計測機能内蔵型分電盤」、文化シヤッターの「電動窓シャッター」が追加されており、三菱HEMSのファミリーカレンダー機能と連携して、窓シャッターの朝晩の自動開閉などが可能になるという。

また、同社製品では「太陽光発電システム用パワーコンディショナ」が追加される。さらに機器同士の連携が強化され、ルームエアコンとカウンターアローファン(宅内の空気を循環させる送風ファン)の連携による部屋間の温度差の緩和などが可能となっている。

スマートフォンによる遠隔操作ができる製品も、従来の2製品から他社製品を含む7製品に拡大される。ルームエアコンに加えて、床暖房や電動窓シャッターの遠隔操作などが可能となる。

さらに、電力小売自由化に対応して、省エネ制御とエネルギーの「見える化」機能が拡充される。新機能の「時間帯別節電モード」により、電気料金の高い時間帯にあわせたルームエアコンなどの設定温度の自動調整ができるほか、スマートフォン用アプリを利用して、現在の電力状況や発電量・消費量、売電/買電量などの自宅のエネルギー情報を宅外から確認できる。

なお、宅内操作用タブレットアプリおよび遠隔操作用スマートフォンアプリは、Android版が2016年4月1日、iOS版が同6月1日(予定)から、Google Play/App Store で更新できる。

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