水道管で約20%が失われている――MIT開発の水漏れ検出ロボット、14回のテストで漏れを完全に検知

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Courtesy of the researchers

米マサチューセッツ工科大学(MIT)は2017年7月17日、同大学の研究チーム「PipeGuard」がどんな素材で作られた配管でも水漏れを検出するロボットを開発したと発表した。

同ロボットはバトミントンのシャトルのような形状で、羽に当たる部分に圧力センサーが搭載されている。配管内を移動させることで場所ごとの圧力の違いを検知し、違いを検知したら位置情報を記録する。作業終了後にデータをダウンロードして分析することで、配管の漏れのある場所が分かる仕組みだ。

PipeGuardチームは2017年に入ってから、このロボットを使った実用テストを実施。サウジアラビアの水道管サービス会社Pipetechが管理する1km以上の区間で水漏れを検出できるかテストした。同区間には、さびついた2インチの水道管が設置されていたが、「3日間で14回試みたところ、毎回、完全に漏れを検知した」という。

PipeGuardには既に、メキシコのモンテレイ地方政府から水道管の漏れ検査の依頼が入っている。モンテレイでは水道管の水漏れによって毎年約40%もの水が失われており、損失額は年間約8000万ドル(約88億円)にもなるという。

モンテレイ以外にも、世界中の水道インフラは水漏れによって平均20%ほどの損失が発生していると試算されている。水漏れによって水資源を失うだけでなく、地盤が緩むことで道路や建物に深刻なダメージを与える恐れすらある。

さらに、PipeGuardチームが開発したロボットはガス田などで利用する配管にも利用できるようにする。現在は水道管でしか動作しないが、将来的にはガス漏れも検知できるようにする計画だ。

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Finding leaks while they’re easy to fix

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