いすゞ、小型トラック「エルフ」を改良し発売——平成28年排出ガス規制に適合

今回採用された後処理装置

いすゞ自動車は2018年3月20日、小型トラック「エルフ」の一部車型を改良し、平成28年排出ガス規制適合として発売すると発表した。

今回の改良では、車両総重量7.5トンを超える車型について、新型4JZ1エンジンの搭載と後処理装置の改良により、平成28年排出ガス規制に適合した。搭載する小排気量高過給エンジン4JZ1-TCS(排気量2999㏄)は最高出力110kw(150PS)/2800rpm。新開発で主要なコンポーネントを一新している。

後処理装置にはDPD+尿素SCRを採用。DPD部でPMを捕集、焼却し、尿素SCR部でNOxを無害な水と窒素に分解。PMとNOxをともに低減する。尿素水の残量はマルチインフォメーションディスプレイで確認できる。

新しいエンジンと後処理装置の採用により、排出ガス規制への適合とともに燃費性能を向上させている。エンジンに4JZ1-TCSを搭載し、車両停止時に不必要なアイドリングをなくすecostopを装着する車両では平成27年度燃費基準+10%を達成しており、エコカー減税の対象となる。トランスミッションは6速MTとなっている。

今回改良された車両の車型は2RG-NPR88YNで、ワイドキャブ、ロングホイールベース、高床4.6トン積木製平ボディ。価格は税抜きで516万9000円(東京地区希望小売価格)となっている。いすゞでは、エルフ全体で年間4万4000台の販売を目標としている。

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