米内務省は2024年10月17日、ユタ州でのFervo Cape地熱発電プロジェクトを承認したと発表した。同プロジェクトは、革新的な技術を導入して約2GWの安定した電力を生み出し、開発が十分に進めば200万を超える世帯をまかなえる能力を有する見通しだ。
今回のプロジェクトにおける地熱発電の特徴は、自然に発生する地中の熱水を利用する従来の地熱発電システムとは異なり、高温の地下岩盤層に水を注入して熱水をつくり出し、それを抽出して発電に用いる点だ。計画が完全に実施されれば、このプロジェクトは0.6km2の公共用地を含む約2.6km2をカバーする規模となる。
内務省の土地管理局によると、今回の承認を含む公共用地でのクリーンエネルギーの計画全体の発電能力は約32GWに上り、これは1450万世帯以上の電力に相当する。
内務省の土地/鉱物管理担当次官補であるSteve Feldgus氏は「地熱発電は公共用地に存在する最大の未開発クリーンエネルギー資源の1つであり、今回のプロジェクトの承認は地熱発電における新たな機会、技術、そして新しいソリューションをもたらす内務省の取り組みの一環だ」と強調した。