NASA、系外惑星探査衛星「TESS」打ち上げに成功

NASAは2018年4月18日、ケープカナベラルから太陽系外惑星探査衛星「TESS(Transiting Exoplanet Survey Satellite)」の「Falcon 9」ロケットによる打ち上げに成功した。TESSは打ち上げから約49分後に長楕円軌道へ投入され、Falcon 9の第1段ロケットは大西洋上のドローンシップ「Of Course I Still Love You」に帰還した。

TESSのミッションは、トランジット法による惑星の発見だ。トランジット法は、惑星が主星の前を通過すると主星の一部が隠れて減光することを利用し、周期的に減光する星を探して、その星の周りを周回している惑星を検出するものだ。NASAが2009年に打ち上げた惑星探査衛星「ケプラー」は、トランジット法で300~3000光年の距離にある2600個以上の惑星を発見している。

TESSはこのトランジット法を使って、30~300光年の距離にあり、ケプラーの目標より30~100倍明るい星を探査することを目的としている。その明るさがあれば、分光法によって惑星の質量、密度、大気組成、水分などを分析でき、生命の存在する可能性を探ることができるからだ。TESSのミッションは2年。全天を26のセクターに分け、最初の1年で南天の13セクターを、次の1年で北天の13セクターを4台の特殊フィールドカメラで調査、全天の85%相当の領域を探査する。

関連リンク

NASA Planet Hunter on Its Way to Orbit

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る