東芝インフラシステムズの永久磁石同期電動機を搭載した車両が韓国で運行開始

納入したPMSM

東芝インフラシステムズは2018年7月31日、同社が納入した永久磁石同期電動機(PMSM)を採用した釜山交通公社の新型車両5編成(40両)の運行が開始されたと発表した。同車両は、韓国で初めてのPMSM搭載車両だという。

PMSMは回転子に永久磁石を使用した高効率電動機だ。電動機内部の発熱量が減ることから、「全閉自冷式」を採用している。これによって、低騒音化や内部への塵埃の侵入防止による低保守化が可能となった。

東芝インフラシステムズは、車両を製作した現代ロテム社に、PMSMとそれを制御する牽引インバーター用主要部材を、宇進産電社経由で納品した。主回路システムは従来システムと比較して、消費電力量を30%以上削減できると見込まれている。

同社は2006年にPMSMを実用化して以降、海外ではシンガポールの鉄道事業者であるSMRT(Singapore Mass Rapid Transit)に納入していた。今回の納入は海外の鉄道事業者として2事例目となる。

今回のPMSM搭載車両は、釜山市の南北を約40kmにわたって縦断する地下鉄1号線を走行する。

釜山地下鉄1号線新型車両

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