AIを使用して再生アルミニウムの自動車部品を設計――鋳造部品を最大30%軽量化

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エンジニアリングソフトウェア企業の米Altairは2024年9月25日、イギリスのイノベーション機関Innovate UKと先進推進センター(APC)が支援する「PIVOT(Performance Integrated Vehicle Optimization Technology)」プロジェクトへの参加を発表した。

PIVOTプロジェクトは、アルミニウムの鋳造技術をもつ英Sarginsons Industriesが主導する。参画パートナーは、Altairのほかに英Aston Martin、ブルネル大学ロンドン、金属リサイクル事業の多国籍企業であるGESCRAPが名を連ねている。

この取り組みでは、鋳造シミュレーション、トポロジー最適化およびAIを組み合わせたソフトウェアを開発し、重量、構造性能、製造容易性を最適化した自動車部品を設計する。この技術で、性能要件を維持しつつ、アルミニウムの鋳造部品を最大30%軽量化する。

PIVOTでは、100%再生アルミニウムを使用して、部品の製造にともなう炭素排出量を最大95%削減するという。ブルネル大学の結晶微細化技術によって、再生アルミニウムの機械的弱点を克服し、自動車シャシーのような鋳造部品で、再生された合金を使用できるようになる。

PIVOTの役割は、AI、再生された材料、高度化された鋳造工程が、環境への影響を軽減しつつ、自動車製造プロセスで起こりつつある変革を示すことだ。今後数年間でOEMと鋳造事業者が、より効率的で持続可能な生産方法を採用できると期待されている。

関連情報

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