高精度な3次元システムを短期間・低コストで開発できる小型組み込みTOFカメラモジュール

東京エレクトロンデバイス(TED)は2018年9月25日、ユーザーのアプリケーションに対応した高精度な3次元システムを短期間・低コストで構築できる小型組み込みTOFカメラモジュール「TB-TOF-SQ930PI-IV」を開発し、販売を開始したと発表した。

小型組み込みTOFカメラモジュール

現在、スマートフォンやゲーム機などに採用されているTOF方式による3次元計測は、ドローンやロボット、車などへの採用も検討されるなど、注目度の高い技術だ。しかし、市販のTOFカメラは、ユーザーのアプリケーションに対応するための制御基板の開発が必要、サイズが大きいために組み込みが難しい、といった課題があった。

TB-TOF-SQ930PI-IVは50×40×35mmと小型ながら、解像度が640×480の高解像度TOFセンサーを搭載。ユーザーは画角やインターフェースなどをカスタマイズすることにより、必要なスペックを満たすTOFカメラを開発してアプリケーションに組み込むことができる。よりコンパクトなシステムでの3次元計測を必要とするFA、顔認証やピッキングマシン、人流検知などの様々なアプリケーションにおけるシステム開発期間の短縮やコスト削減が可能だ。

また、各種安全規格を取得しており、長期供給対応や技術サポートも行うため、量産アプリケーションへの組み込みにも対応でき、設計リスク低減や安定供給も可能だ。

さらに、TEDでは、カスタマイズ対応や測定した距離データをユーザーのアプリケーションで活用するためのソフトウェア開発、Microsoft Azureなどのクラウド環境と連携したIoT(モノのインターネット)システム構築の支援も行う。(費用別途)

(活用例)TOFカメラとピープルカウンタで測定エリア内の人数をカウントし、Azureで集計することでシアターや展示ブースの集客情報を可視化、フロアプランニングに活用

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