そんなことで仕事のパフォーマンスが下がるの? ○○の翌日、全米で7億ドル相当の生産性ダウン

家庭の問題など、いろいろなストレスが仕事に影響すると感じている人も多いだろう。さらに、意外なことも仕事のパフォーマンスに影響するようだ。これから重大な仕事は、選挙に行く前に済ませた方がいいかもしれない。

カナダのウォータールー大学の研究チームは、選挙結果がワークエンゲージメントやパフォーマンスに影響すると、2018年8月22日付の「Applied Psychology」で発表した。

研究チームは、2016年のアメリカ大統領選挙の前後で、投票結果と仕事への影響を調査した。232人の有権者に対して、選挙の1週間前、選挙の翌日、選挙の1週間後に、自分のワークエンゲージメントとパフォーマンスを自己評価してもらった。

まず選挙前は、トランプ派・クリントン派を比べてみても、自己評価の違いは見られなかった。

研究チームは、当選者(トランプ氏)に投票した人々のワークエンゲージメントとパフォーマンスが選挙後に向上すると予測していたが、調査対象者の自己評価に影響は見られなかった。

反対に、落選者(クリントン氏)に投票した人々のワークエンゲージメントとパフォーマンスは、選挙直後に大きく減少した。この効果は、1週間後には元に戻っていたが、研究チームの試算によれば、選挙翌日に失われた生産性は7億ドル(約780億円)に達するという。

研究チームは調査結果を踏まえ、「企業側は、重要な仕事や会議を選挙の直後に設定するのは避けた方がいいかもしれない。選挙直後は従業員のモチベーションを維持するために、仕事の目標をはっきりと伝えるのがいいだろう」と提言している。

4年に1度の大統領選挙というのはアメリカ限定の話だが、歴史的なイベントやスポーツなどでも同じようなことが起きる可能性がある。大事な仕事は、ビッグイベントの前に済ませておく方が賢明なようだ。

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Voting for the losing side can affect your performance at work

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