ジェイテクトのセラミック玉軸受が、ケン・マツウラリール ジャパンの新型チタン製トローリングリールに採用

ジェイテクトが2019年7月4日、ケン・マツウラリール ジャパンの新型チタン製トローリングリールにセラミック玉軸受が採用されたと発表した。

トローリングリールには、ターゲットとなるカジキなどの大型魚が針に掛かった後、魚が猛スピードで逃走を試みる際に釣り糸を自動放出するシステムに「ローリングドラッグシステム(RDS)」というケン・マツウラリール ジャパンが開発した技術があり、このRDSにセラミック玉軸受が採用された。

チタン製 ケン・マツウラリール

RDSの心臓部ともいえるドラッグシステムユニットは複雑に組み合わされた軸、軸受、そして歯車で構成され、なめらかに回転しつつとっさの応力に俊敏に反応してブレーキの役割も果たす必要がある。その内部温度は200度を超えることもあり、安定したフィーリングで数時間にも及ぶファイトに勝利するためにセラミック軸受が選ばれたようだ。

採用された高精度セラミックボール

高精度セラミックボールによるスムーズな回転と特殊シール使用によるトルクの低減によって巻き上げ感が向上し、高温用グリースの使用で耐久性も向上、つまり高温でも使用できる。さらに、軌道輪にステンレス鋼、転動体にはセラミックスを用いて錆を防止している。

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