人間の兵士とチームを組み、工兵のように働く自律型作業ロボット

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アメリカ陸軍研究所では、兵士と地上ロボットでチームを作り、協調して行動するための研究が行われている。将来の地上戦闘車両を支援する自律型ロボットを開発するための基礎研究で、その10年に及ぶ研究の集大成として、地上ロボットに兵士と同様の軍事訓練を施してテストが行われた。

テストに使われたのは、軍用車両の進路から瓦礫や重量物を取り除くためのアームの付いた無限軌道ロボットだ。この訓練では、ロボットには与えられた任務を遂行するために、未知の目標物とその物理的特性を推定し、様々な目標物をどのように扱うかの判断が求められる。

陸軍研究所でロボットマニピュレーションの研究を行うChad Kessens 博士は、「『進路を確保せよ』といった命令が与えられた場合、ロボットは該当する可能性のある目標物を識別し、どこをどうやって掴むか、持ち上げるか、動かすか、押すかあるいは引くかなどを判断しなければならない」と、その自律制御の難しさを説明する。

ペンシルベニア州のロボット試験施設で行われた訓練では、ロボットは多様な瓦礫の除去や、重量物を引きずって動かすことや、コンテナを開けてバッグを取り出したりすることに成功した。Kessens 博士によれば、隊員の兵士は人間の自然な言葉を使って、ロボットに音声で指令を与えることができる。

Kessens 博士は、「兵士を危険に晒すことなく非定型任務を達成するためには、ロボットが時間の経過と共に能力を向上させることと、モデルベースの推論の能力を取り入れ、その場でモデルを作って新しい状況に対応できることが重要だ」と、課題を説明する。

この研究は、陸軍研究所が主導し、NASA/ジェット推進研究所、ワシントン大学、ペンシルベニア大学、カーネギー・メロン大学、ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ社が参加する「ロボット協調技術連合(RCTA)」の一環として行われ、研究成果は2019年10月17日にカーネギー・メロン大学の国立ロボティックス工学技術センターで開催されたRCTAのイベントで公開された。

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