日本精工、台車型自動移動ロボット用ダイレクトドライブ車輪ユニットを開発――静かで滑らかな駆動を実現

日本精工は2019年12月17日、静かで滑らかな駆動ができ、人々が行き交う場所によく馴染む「台車型 自動移動ロボット用 ダイレクトドライブ車輪ユニット」を開発したと発表した。駆動部が生じる音や振動を低減しており、人々に違和感を与えずに台車を移動させることができる。

物品管理が必要な現場では、近年、製造現場で多く採用されてきた自動搬送台車を導入する試みが進んでいる。しかし、人々が行き交う場所に自動搬送台車を適用するためには、適度な可搬重量が必要なのはもとより、人々の不快感や安全性への配慮が求められる。そこで日本精工は、ダイレクトドライブモーターによる車輪駆動が最適だと考えた。

今回開発されたダイレクトドライブ車輪ユニットは、騒音源である減速機がなくなり、走行音が低減されている。また、バックドライバビリティがあり、接触時など人が台車を押しのけるなど、手動操作も可能だ。付属の専用ドライバが、2輪の駆動モーターとつながり、台車移動を簡単な指示で制御できる。専用ドライバに車輪回転/加速度/姿勢などのセンサーが内蔵されており、自律走行に信号を利用することもできる。可搬重量は最大100kgとなっている。

日本精工は、今回開発したダイレクトドライブ車輪ユニットを、12月18~21日に東京ビッグサイトで開催される「2019国際ロボット展(iREX2019)に参考出展するという。

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