- 2019-12-19
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- 5G, IoT機器, ソリューションサービス, 世界生産額, 半導体, 日系企業, 通信機器, 電子工業, 電子情報技術産業協会(JEITA), 電子情報産業, 電子部品
電子情報技術産業協会(JEITA)は2019年12月18日、電子情報産業の世界生産見通しを発表した。2019年は前年比1%増の2兆9219億ドル、2020年は前年比5%増の3兆807億ドルとなる見通しだという。
2019年の世界の電子情報産業は、データ利活用の高度化/自動化が進展し、ソリューションサービスが伸長。しかし、世界経済の先行き不透明感から、電子部品や半導体の生産額は対前年を下回る見込みとなった。結果、電子情報産業全体の世界生産額は微増に留まる見込みだ。
2020年においても先行きの不透明感は続くものの、5Gの進展やIT投資の拡大は期待できるとし、世界生産額は3兆ドルを超えて過去最高を更新する見通しだ。品目別では、2019年は投資が抑制された電子部品や半導体が伸長するほか、ソリューションサービスの生産額は前年比8%増の9992億ドルになると予測。世界各国の5G導入が予想されることから、通信機器の生産額は前年比6%増の5471億ドルになる見通しだ。
日系企業の世界生産額は、海外生産分も含めて、2019年は前年比3%減の37兆3669億円が見込まれ、2020年は前年比2%増の38兆1065億円となる見通しだ。2019年の生産減は、先行きに対する懸念から、金額の大きい半導体と電子部品の投資が抑制されたことが要因。ただし、2020年は、IoT機器やソリューションサービスの需要拡大が期待できるほか、5G関連投資の拡大によって、プラスに転ずる見通しだ。
電子工業の国内生産額については、2019年は前年比6%減の11兆76億円となる見込み。一方、2020年は前年比ほぼ横ばいの11兆488億となる見通しだ。