トヨタ自動車が新型スポーツカー「GRヤリス」を世界初公開――スポーツ4WDシステム、1.6L直列3気筒直噴ターボエンジンなどを新開発

トヨタ自動車は2019年1月10日、東京オートサロン2020において、新型車「GRヤリス」を世界初公開したと発表した。FIA世界ラリー選手権(WRC)に学び、WRCで勝つためのホロゲーションモデルとして開発した。2020年夏頃の販売を目指す。

特別仕様車 RZ“First Edition”(税込396万円)とRZ“High-performance・First Edition”(税込456万円)を設定、先行予約の受付をWeb限定で開始した。

GRヤリスは、WRCの経験を活かし、TMR(Tommi Makinen Racing)とともに一から開発を行ったトヨタのモータースポーツ部門「TOYOTA GAZOO Racing」が展開するスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルである。

GRヤリスは、TNGA(Toyota New Global Architecture)の思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを採用した。バランスの取れた高剛性ボディを実現するとともに、前後のサスペンションジオメトリを最適化した。アッパーボディには、アルミ素材のエンジンフード、トランクリッドおよびドアパネルに加え、CFRP素材のルーフパネルを採用。軽量化を図りながら優れた空力性能を示す強固な3ドアタイプのキャビンとした。

新開発の1.6L直列3気筒直噴ターボエンジン”G16E-GTS”をバリエーションの一つとして搭載した。TNGAエンジンの高速燃焼コンセプトに加え、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、3気筒エンジンとして世界最高レベルの出力とワイドなトルクレンジを追及した。リズミカルな変速を可能にした6速マニュアルトランスミッションと組み合わせ、圧倒的な加速と気持ち良い回転数の伸びが感じられるエンジンだという。

また、新型エンジンが生み出すパワーは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”によって四輪に伝えられる。前後駆動力配分の自由度を拡大し、より卓越した走行安定性を実現した。

先行予約限定モデルとなる、特別仕様車 RZ“First Edition”は、RZグレードをベースに、マットブラック塗装を施したラジエターグリル、フロントサイドディフューザー、リヤスポイラーおよびリヤバンパーを特別装備。さらに、特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition”においては、RZグレードをベースに、より限界性能を高めた“High-performance”の装備に加え、RZ“First Edition”の特別装備とともにマットブラック塗装のBBS製鍛造アルミホイールも備わった仕様だという。

関連リンク

プレスリリース

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る