風力アシスト船舶推進システムを搭載した貨物船が北海で初航行

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欧州地域開発基金(ERDF)のInterreg North Sea Europeプログラムは北海に面した7カ国の企業を手助けし、さまざまなプロジェクトに資金を提供している。その中の1つである風力アシスト船舶推進(Wind Assisted Ship Propulsion/WASP)プロジェクトは、2020年3月26日、過去3年に渡って開発してきた風力アシスト船舶推進システム「Ventifoil」を貨物船に搭載し北海で初航行したと発表した。

WASPプロジェクトでは、大学、風力アシスト技術プロバイダー、船会社の3者が風力技術について共同開発を進め、風力推進ソリューションの運用性能の研究調査、試験、検証を行っている。今回の航行では、オランダのeConowindやvan Dam Shippingなどが中心となり、風力アシストシステムのVentifoilユニット2基を搭載した貨物船を北海で航行した。

van Dam Shippingの載貨重量トン数3600DWTの一般貨物船MV Ankie号は、Ventifoilユニット2基を取り付けて、オランダを出港し、ドイツのハンブルク、ノルウェーを経由してオランダに戻るルートを航行した。

eConowindが手掛けたVentifoilは、通風孔と内部ファンを備えた翼型のモジュールユニットで、境界層の吸引力を利用して最大限の効果を発揮する。翼の長さは10メートル。今回の航行では貨物船に搭載された2基のVentifoilが船舶の動力として大きく貢献しエネルギーを節約しているという。次の段階において、Ventifoilはさらに6メートル拡張される予定だ。

プロジェクト参加者らは、今回のVentifoilを使った初航行が、海運への風力利用が経済的に実行可能であることを明らかにすると見込んでおり、今後、数年以内に次の段階のVentifoilを新しく建造する船舶に設置して、段階的に低排出の船舶輸送へ、そしていずれは化石燃料依存から脱却したゼロ排出船舶輸送へ移行したいと語っている。

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Key wind-assist propulsion installation starts North Sea operations(WASP)
Key wind-assist propulsion installation starts North Sea operations(Econowind)

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