使用済みニッケル水素電池のリサイクル法を考案――電極材は再利用で性能アップも

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Photo: Paninastock/Mostphotos

スウェーデンのストックホルム大学の研究チームは、使用済みのニッケル水素(NiMH)電池から水素貯蔵合金(メタルハイドライド)をリサイクルする方法を開発した。シンプルな工程ながら、回収した合金を再利用して元の電池よりも良好な性能の電池を製造できる。研究結果は、2020年5月17日付けの『Molecules』に掲載されている。

NiMH電池は現在市場で手に入りやすい二次電池の一つで、ニッケル電極と水素電極をベースにし、水素はメタルハイドライドの形で蓄えられている。鉛蓄電池やニッケルカドミウム電池のように有害な重金属を含まず、リチウムイオン電池のように爆発の危険性も低いので、安全性の高い電池とされている。

研究チームが開発したリサイクル方法は、使用済みの電極をボールミルまたは超音波を使って機械洗浄する手法で、メタルハイドライドの表面から不要な腐食層を除去し、電極材料として再利用するものだ。すでに初期活性化処理を済ませた材料を使うので、性能の向上が期待できる。

「95%以上が使用可能で、電池の製造工程をいくつか省けるうえに、より良い性能を持ったものを新規に製造できる。再溶解や還元といった、通常のリサイクルでコストがかかる工程を回避できるので、リサイクルがもっと簡単になるだろう」と、研究チームの一人、Dag Noréus教授は語る。

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New NiMH batteries perform better when made from recycled old NiMH batteries

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