- 2020-8-25
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- 3.9リッターV型12気筒自然吸気エンジン, Gordon Murray, Gordon Murray Automotive, McLaren F1, T.50, カーボンファイバー, スーパーカー, ツインアクティブリアスポイラー, レブリミット(最高回転数)
英Gordon Murray Automotiveは、2020年8月4日、スーパーカー「T.50」の全貌を発表した。T.50は、McLaren F1のデザインを手掛けたGordon Murray氏が設立した同社の第1号車だ。
T.50は、車両重量986kg(乾燥重量957kg)と軽量化を実現。カーボンファイバーをボディパネルに採用し、パネル全体の重量を150kg未満に抑えている。エンジンには、カスタムメイドの最軽量モデルである3.9リッターV型12気筒自然吸気エンジン(単体重量178kg)を搭載。最大トルクは467Nm/9000rpm、最大出力663PS/1万1500rpm、レブリミット(最高回転数)は1万2100rpmだ。
車体後部には直径400mmのファンを搭載しており、最高7000rpmまで回転して、効果的な空気力学を実現する。走行中に車両のフロア下を流れる空気を加速させ、さらにツインアクティブリアスポイラーと組み合わせて、ダウンフォースや空気抵抗を制御するという。トランスミッションにはHパターンの6速MTを搭載している。
ボディサイズは、全長4352mm、全幅1850mm、全高1164mm、ホイールベース2700mm。座席は、中央部に運転席、運転席の斜め後方に2座席を配する3シートレイアウトを採用している。
T.50の名前の由来は、デザイナーであるGordon Murray氏のキャリア50周年と、同氏が手掛けたロードカーおよびレースカー50番目の車両デザインとなることを記念したものだという。
T.50は、2022年に100台限定で販売と発表され、価格は税別236万ポンド(約3億3000万円)だ。デザインやエンジニアリングから主要部品の調達まで、全て英国産というこだわりを見せた車となるようだ。