【CES2021】オーガニックな機能性インクで印刷できる太陽電池「Layer」、CES2021でイノベーション・アワード受賞

2021年1月11日〜14日にかけてオンラインで開催された国際見本市「CES2021」で、機能性インクを用いて印刷できる太陽電池「Layer」がイノベーション・アワードを受賞した。

Layerは、フランスのDracula Technologiesが開発したインクジェット印刷による太陽電池モジュールだ。希土類元素や鉛を使用せず、有機素材のみを独自に配合した機能性インクを使用。屋内や屋外などの使用環境に応じて配合を調整することで、モジュールのパフォーマンスを最適化できるという。フレキシブルな素材にも印刷可能だ。

この太陽電池モジュールは、フレキシブルなバリアフィルムで包み込まれており、紫外線や湿度、汚染などから守られている。また、複数のレイヤーで構成されているため、自然光と人工光の双方から電力を生成できる。

Dracula Technologiesは現在、6個もしくは11個のセルを直列に配列したLayerのデモキットを販売している。6セル品は1000ルクスで最大2.9Vおよび200µA、11セル品は1000ルクスで最大5.3Vおよび50µAだ。EU各国に販売しているが、EU以外の国への販売については要問い合わせとなっている。

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