日亜化学工業は2021年1月25日、照明機能と除菌機能を併せ持った白色LED「NF2W585AR-P8」を発表した。既に販売を開始している。
殺菌用途としては、波長約200〜380nmの紫外線がよく用いられているが、近年では波長約380〜420nmの可視光線も除菌効果を有することが判明している。
NF2W585AR-P8は、405nm周辺に発光素子のピーク波長を有する白色LEDだ。可視光線を利用しているため、照明機能と除菌機能の両立に成功した。
同製品を用いた細菌の不活性化試験を徳島県立工業技術センターで行った。本LEDを9個用いたライトバーによる光(1000lx)を細菌(緑膿菌)に距離約40cmで照射し、約24時間後の生菌数を計測したところ、照射5時間で約98.9%の細菌が不活化された。
サイズが4.0×3.6×2.05mmで、動作温度は-40〜100℃となっている。同社は、食品棚や食品工場、調理場、病院、公共設備といった場所での衛生用途を見込む。