- 2021-3-1
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- Kalam-5, Raman, Skyroot Aerospace, Solar Industries, Vikram-I, 固体燃料エンジン, 地球低軌道(LEO)
インドのハイデラバードに本拠を置く航空宇宙スタートアップ企業「Skyroot Aerospace」は、インドの民間企業として初めて固体燃料エンジンの燃焼試験に成功した。
「Kalam-5」と名付けられた固体燃料エンジンは、Skyrootが開発を進めている衛星打ち上げロケット「Vikram-I」用のエンジン。炭素複合材で造られ、推力は5.3kN(1200ポンド)。Kalam-5は費用対性能比に優れ、可動部分が少なく信頼性も高いという。
Vikram-Iは4段式の商用ロケットで、315kgの人工衛星を地球低軌道(LEO)に投入する能力を持つ。Kalam-5はVikram-Iの第1~段3段に使われる予定で、第4段には「Raman」と呼ばれる液体燃料エンジンが使われる。Ramanは2020年8月に燃焼試験に成功しており、これでVikram-Iの推進機関は全て揃ったことになる。
Skyrootはこれまでに、宇宙防衛産業の請負業者であるSolar Industriesを含め、430万ドル(約4億5000万円)の資金を調達し、更に1500万ドル(約15億4500万円)の資金調達を目指している。
Skyrootは、Vikram-Iの2021年12月までの打ち上げを目指して開発を進めている。