次世代のミーリング新材種「PR18シリーズ」を発売 京セラ

京セラは2023年3月10日、自動車産業などを中心に加工現場で幅広く使用される鋼やステンレス鋼、鋳鉄加工用のミーリング新材種「PR18シリーズ」を同月15日から順次発売すると発表した。

PR18シリーズには、耐摩耗性に優れたAlCr(アルミニウムクロム)系層と耐熱性に優れたAlTi(アルミニウムチタン)系層を主に構成する独自のPVDコーティング技術「MEGACOAT NANO EX(メガコート ナノ イーエックス)」が採用されている。AlCr系とAlTi系のコーティング層はそれぞれに特殊ナノ積層しており、さらに両層を交互に多層積層化することで被膜の硬度と靭性を高次元で両立。被膜のクラック進展の抑制と内部応力の適正化によって、高い耐チッピング性を持たせた。こうした耐摩耗性や耐チッピング性によって従来品に比べ2.5倍の加工寿命を実現している。

加工被削材は、鋼からステンレス鋼、鋳鉄まで用途に合わせて多様なレパートリーをそろえ、23年春発売予定の新ミーリング工具や、既存ラインアップにも順次展開していく。販売目標は初年度10億円。

今回のPR18シリーズの発売に合わせ、同シリーズを採用した縦置き4コーナ90°エンドミル「MA90」も3月15日から発売する。MA90は独自の特殊チップ形状によって耐欠損性と低抵抗を両立させ、高品質かつ長寿命加工に貢献する

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