アメリカ空軍、ステルス爆撃機「B-2」熱交換器のリバースエンジニアを募集

General Services Administrationサイト

アメリカ空軍が、ステルス爆撃機「B-2(Spirit)」に搭載している熱交換器のリバースエンジニアを募集したようだ。詳細は、調達情報サイトに2021年2月26日付けで初掲載されており、応募期間は2021年3月29日までとなっている。

B-2は、従来型の弾薬だけでなく核弾薬も搭載可能で、特殊なコーティングや全翼機形状などでステルス性を高めた戦略爆撃機。ノースロップグラマンがシステム全体の設計と統合を担当し、初フライトは1989年だ。「世界で最も高価な軍用機」としてギネスブックに認定されたこともある。

今回、アメリカ空軍は技術者を募り、B-2熱交換器のコア部分のリバースエンジニアリングをはじめ、破損したコアの除去工程の開発、新しい熱交換器コアの組み立て・真空ろう付け・溶接工程の開発、既存のB-2熱交換器に新しいコアを組み込むための溶接工程といった、補修作業工程の開発を求めていた。

B-2熱交換器は、空気とエチレングリコール水溶液(EGW)を使用して冷気を生成するタイプで、採用者にはプロトタイプの作製用に、対象とする熱交換器とは別タイプになるが、B-2熱交換器2台が支給されるという。

アメリカ空軍は、このコアが爆撃機システムのどの部分に関連するか、なぜ今リバースエンジニアを必要としているのか、詳細は明らかにしていない。

関連リンク

B-2 Load Heat Exchanger Reverse Engineering Effort

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