eSIMを搭載したセルラーIoT用開発ボードを発表――ブートストラップ通信プロファイルで迅速な接続を実現 STマイクロ

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STマイクロエレクトロニクスは2021年5月12日、GSMA認証取得済みの組込みSIM(eSIM)などのハードウェアを搭載した開発ボード「B-L462E-CELL1」を発表した。LTE-Cat M、NB-IoT通信でインターネットに接続する低消費電力のセルラーIoT機器の開発期間を短縮するという。参考サンプル価格は約74.00ドル。

B-L462E-CELL1には、村田製作所製のオール・イン・ワンの超小型セルラー・モジュールを搭載。このモジュールは、STの超低消費電力マイクロコントローラ(マイコン)「STM32L462」、GSMA認定取得済みのeSIM「ST4SIM-200M」、LTE-M/NB-IOTチップセットを内蔵する。

ST4SIM-200Mには、あらかじめSTの認定パートナー企業のTruphone製のブートストラップ通信プロファイルがプログラムされている。B-L462E-CELL1は、データ通信をすぐに開始でき、リモートSIMプロビジョニングや、OTA(Over-The-Air)による更新もできる。電源の供給は、USBケーブルまたは単4電池3本。eSIMをアクティベートしてボードをセルラー網に接続し、すぐにアプリケーション開発を開始できる。

B-L462E-CELL1に搭載されたST4SIM-200Mには、セキュア・マイコン「ST33」(CC EAL5+、GSMA SGP.02 v3.2認証取得済み)を搭載。Root of Trustの確立により、セキュリティをさらに向上できる。

加速度センサーと地磁気センサーを集積した電子コンパス「LSM303AGR」、温湿度センサー「HTS221」、大気圧センサー「LPS22HH」など、STの各種MEMSセンサーも搭載。動作検出や環境モニタリング・ソリューション開発を簡略化する。0.96インチのOLEDディスプレイ、インジケータLED、USBコネクタも搭載するという。

B-L462E-CELL1にはSTM32Cubeソフトウェア拡張パッケージとして提供される動作用のソフトウェア「X-CUBE-CELLULAR」も含まれており、LTE-Cat M、NB-IoT通信でインターネットに接続する低消費電力のセルラーIoT機器の開発期間を短縮する。

X-CUBE-CELLULARは、バークレー(BSD)ソケットAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)をサポートしており、インターネット接続向けに標準化されたBSDのファンクション・コールを使用することで、新たにATコマンド・ドライバを開発せずに試作品をインターネットに接続できる。

X-CUBE-CELLULARのソース・コードには、デモ用アプリケーションやセルラー・フレームワークが含まれるため、STM32Cubeで提供される無償ソフトウェア・ツールセットを使用して簡単に移植、設定できる。

STM32L4マイコンは、STOP 2モード時の消費電流が約2μA、セルラー・チップセットによる省電力モード(PSM)時の消費電流が1.4μA未満と消費電流が極めて低くなっている。スマート・シティやスマート・インダストリ、スマート・ファーミング、スマート・メータ、ウェアラブル機器などで10年間のバッテリー寿命を持つIoT機器を開発できるという。また、ST4SIM-200Mは、あらかじめeSIMプロファイルがプログラムされているため、160カ国以上のネットワークと簡単に接続できる。

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