インテリジェントロボット制御システムを搭載した電動バイク――最高時速200km、航続距離350km超で急速充電も可能

中国のDavinci Techは2021年7月17日に、新たな電動バイク「DC100」と世界限定50台の「DC Classic」アップグレードモデルを発表した。開発には7年かかっており、1000ccクラスのガソリンエンジンバイクの性能に匹敵する最初の電動バイクだとしている。

DC100は、加速、最高速度、電動航続可能距離の完璧なバランスを実現するように設計されている。最高速度は時速200km、0-60マイル/h加速は3秒台、航続距離はWLTP基準で357.51kmとなっている。

また、DC100は、広範囲でアクセスできるレベル3のDC急速充電ステーションを使用して充電でき、フル充電には約30分しかかからない。この高速充電は、バイクに搭載された高エネルギー密度の三元系リチウム電池パック(17.7kWh)により可能になった。

DC100には高度なセンサーが搭載されており、周囲の温度、傾斜角度、速度や加速度、地形、車輪速度の差などの情報を捕捉する。これらの情報を基に、あらゆる状況下で確実に最適な性能を発揮するよう、電力供給を正確に調整する。

このインテリジェントロボット制御システムにより、ライダーは、後輪に直接搭載された電気モーターによる130馬力を超える出力を正確に制御できる。同時に、トラクション制御、CBS(前後輪連動ブレーキシステム)、ABS(アンチロックブレーキシステム)などの高度機能や、ドライバーアシスト、ヒルアシスト、ダウンヒルアシスト、リバースアシストなど実用的なライダーエイドも装備している。

また、Android/iOS対応の専用アプリがバイクの鍵(キー)とダッシュボードの両方として機能する。これは、バイクを制御し、ライディングを強化するオールインワンモニターだ。車体の制御システムに接続すると、地図やナビ機能に加えて、リアルタイムに速度、バッテリー、タイヤの状態を表示する。

DC100の希望小売価格は、アメリカでは2万7500ドル(約280万円)、ヨーロッパでは2万6000ユーロ(約340万円)だ。記事執筆時点で、既に同社のWebサイトまたはアプリ経由での予約が可能で、出荷は2022年7月からとなっている。全て手作業で組み立てられるDC Classicアップグレードモデルの希望小売価格は、9万ドル(約990万円)または7万8000ユーロ(約1000万円)。出荷は2022年4月からだ。

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