極超音速多目的ミサイル「Mako」、積層造形を採用して製造コストを10分の1に 米Lockheed Martin

Lockheed Martin/YouTube

米Lockheed Martinは2024年7月22日、7年以上かけて開発を続けてきた極超音速多目的ミサイル「Mako」の準備が整ったと発表した。Makoという名前は、サメ類の中でも最も速く泳ぐアオザメ(shortfin mako shark)から取ったという。ステルス機に格納できるほど小型で、近距離から発射可能だ。マッハ5を超える極超音速領域でも使用できる。

Makoは多目的ミサイルとして、攻撃、対艦攻撃、対空防御などの用途に対応している。第5世代戦闘機のF-22とF-35Cの機内に格納できて、F-35、F/A-18、F-16、F-15、P-8などの航空機には外部搭載できる。30インチのラグを備えていれば、爆撃機など、どのような機体にも搭載可能だ。

さらに製造にかかる時間と費用を削減するため、既存の部品を活用しつつ、設計を完全デジタル化して積層造形を採り入れた。ミサイルの誘導部分とフィンについては、これまで切削加工していた工程を積層造形に切り替えることで、製造時間と費用を10分の1に削減することができたと説明している。

関連情報

Mako, A Hypersonic Missile That’s More Than Ready | Lockheed Martin

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る