- 2021-9-17
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- Amazon, General Motors, PRIMARY VEHICLE, SECONDARY VEHICLE, Walmart, ロボット, 学術, 宅配, 特許
米Amazonは宅配に関するロボットを用いた新しいシステムの特許を申請した。公開番号US 2021/0209543 A1で、2021年7月8日に公開されている。
宅配ロボットシステムは、ドライバーが運転する大型トラックのPRIMARY VEHICLEと小型宅配ロボットのSECONDARY VEHICLEからなっている。まず、配達する商品と小型宅配ロボットが積載された大型トラックで注文者の家の近くまで商品を運ぶ。その後、宅配ロボットがトラックにナビゲートされて、宅配ポストなどの指定された配達場所まで商品を運ぶ。そして宅配ロボットは商品を届けた後トラックに戻り、次の配達先へ向かうというものだ。
宅配ロボットにはカメラや位置センサなどが搭載されていて、周辺情報をトラック側に送ることできる。また、トラックにはセンサやコンピュータ、通信デバイスが搭載されていて、配達場所までの最適な道のりを調べ、その情報を宅配ロボットへ送りコントロールすることができる。
過去10年、Amazonやその他の宅配関連会社は、高額な人件費の対策として宅配ロボットの開発を進めてきた。2020年の11月にはWalmartとGeneral Motorsの共同チームがロボット運搬車による無人宅配実験について発表を行っている。これらの取り組みは感染症対策の面からも注目される一方、宅配ドライバーの雇用問題も含んでいる。今回Amazonが申請したドライバーが運転するPRIMARY VEHICLEと、ロボットによるSECONDARY VEHICLEからなる宅配システムの特許が、今後どのように展開されていくか動向が気になるところだ。
さらに特許には、PRIMARY VEHICLEがドライバーレス、空中型、水中型のロボットの場合や、SECONDARY VEHICLEが車輪駆動でなく、歩行型ロボット、空中型、水中型の場合についても開示されているという。