最先端のエアレスタイヤを自作する

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The Q/YouTube

YouTubeでさまざまなものづくり動画を紹介しているチャンネルThe Qが、自転車用エアレスタイヤの自作動画を公開した。

自転車愛用者にとって、タイヤのパンクは最大の悩みのひとつだ。そんな悩みを解消するには、「パンクしないタイヤ」を作ればよい。だが空気圧で重量を支え、かつ適度なクッション性を持たせている一般的なゴムタイヤでは、タイヤのパンクは宿命ともいえる。

タイヤメーカー各社は、このパンクしないタイヤの開発競争を続けている。これまで実用化されたものとしては、空気を入れるチューブの代わりにウレタンなどの弾性樹脂を使用したものがある。パンクすることはないが、従来のタイヤに比べて重くなり、クッション性能も低く、乗り心地が悪いため、建機やフォークリフトなど低速の作業車両用途に限られている。

高速走行するスポーティな自動車向けには、ランフラットタイヤが普及している。パンクによる急激な空気圧低下の影響を抑えるため、強化されたサイドウォールで重量を支えるもので、パンクしてもそのまま走行することができるが、パンクしないわけではない。

近年では、空気圧の代わりにスポーク構造によって重量を支える「エアレスタイヤ」のコンセプトモデルが登場している。丈夫で柔軟な樹脂素材などを使用したスポークが、路面の状態や衝撃に合わせて変形することで、空気タイヤと同じようなクッション性を再現。ゴムの使用量を減らすことで、環境問題にも対応するというものだ。

例えば、ミシュランは2024年にエアレスタイヤ「UPTIS」を市場投入する計画で、空気圧チェックなどの定期メンテナンスや、パンクなどの損傷の検査を必要とせず、エッフェル塔の重量の200倍に相当する量の廃棄物を毎年減らすことができるという。

こうした最新のエアレスタイヤだが、The Qの動画では、塩ビパイプやボルト、ナットなどの入手しやすい安価な材料を使用して、タイヤメーカーと同様の構造を手作りで実現している。自転車のタイヤのホイール部はそのままに、タイヤチューブを外したリム部分に2センチ幅に切断した塩ビパイプをボルトで連結したものを3列ならべて固定。サイドウォールを切り取ったゴムタイヤを被せて接着剤で張り付け、エアレスタイヤのスポーク構造を塩ビパイプで実現した形だ。手際よく組み上げ、出来上がった自転車で軽快に街中を走る様子が紹介されている。

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ミシュラン、新型エアレスタイヤ「UPTIS」の一般販売を計画

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