- 2021-12-24
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- AC75艇, Carkeek Design Partners, F70, IMOCA60規格, Persico Marine, Pininfarina Nautical, Shawn Carkeek, T型フォイル, アメリカズカップ, ハイパーボート, フォイル艇, ヨット, 国際モノハルオープンクラス協会(IMOCA), 炭素複合材
イタリアのカスタムヨットビルダーPersico Marineは2021年10月27日、スペインのデザインコンサルタント企業Carkeek Design Partnersとイタリアの著名なデザインスタジオの海洋部門Pininfarina Nauticalと共同で、新型ヨット「F70」コンセプトの詳細を発表した。F70は水中翼を備えたフォイル艇で、開発は2020年3月に始まった。スピードが上がると水の流れによる揚力で船体が水面上に完全に浮き上がる「フルフライトモード」での高速航行が可能だ。
Carkeek Design PartnersのリードデザイナーShawn Carkeek氏は、国際モノハルオープンクラス協会(IMOCA)が指定するIMOCA60規格をベースに、アメリカズカップで使われる最新のAC75艇同様のT型フォイルを備えていると説明する。このフォイルは10ノットの風速があればフルフライトモードへの移行が可能で、停泊時にはフォイルを折りたたんで接岸することもできるという。
AC75艇クラスの大型ヨットであるF70の全長は21.3m、全幅5.2m、重量10トンで、船体の素材には炭素複合材を使用し、リングを連ねたフレームによりできているために軽く丈夫にできている。船内には快適な休憩スペースや就寝スペースもあり、日常のクルーズからヨットレースまでシームレスで使用できる。
Persico Marineの社長Marcello Persico氏は、「F70プロジェクトのもとに3社がチームとなって素晴らしいデザインを生み出すことは、優れたヨットとして歴史を残すために重要なことだ」と述べている。
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