米陸軍、新型防空システムとして50kWレーザー兵器を4台導入へ

米Raytheon Intelligence&Spaceは、米陸軍の新型防空システム「DE M-SHORAD(指向性エネルギー機動短距離防空システム)」で使用する、50kWクラスの高出力レーザー兵器を開発している。1億2300万ドル(約141億円)の契約を結び、計4台の運用試験機を2022年に納入する予定だ。

DE M-SHORADは、高出力レーザー、ビームディレクター、電気光学および赤外線によるターゲット捕捉/追跡システム、Ku720マルチミッションレーダーを組み合わせた軍事システム。対UAS(無人航空機)システムだけでなく、防諜、監視、偵察機能を備え、護衛艦隊や部隊を脅威から保護する。「Stryker」装甲車両に搭載されるレーザーは、車両のディーゼルエンジンから充電された大容量バッテリーで駆動する。

Strykerの乗員は、仮想空間を使った新システムの訓練に参加した。没入感のある双方向シミュレーターによって、兵士たちは短期間で車両やレーザーシステムを理解して操作できるようになり、さまざまなターゲットを追跡、特定、交戦することができた。試作機の実弾射撃訓練も実施し、兵士たちは「椅子に座り、指でタップしてドローンを倒した」という。

運用試作の初号機はシステムの特性評価に使用されており、結果はシステムにフィードバックされる。残りの3台は製造中で、すべて2022年に提供される予定だ。

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ドローンを空中で撃墜する米陸軍の新型レーザー兵器

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