自動販売機やエレベーターのボタンをタッチレス化――光学式反射型センサーを量産開始へ 日清紡マイクロデバイス

日清紡マイクロデバイスは2022年3月8日、ボタンをタッチレス化する光学式反射型センサー「NJL5830R」を開発したと発表した。同年4月より量産を開始する。

NJL5830Rは、高出力の赤外LEDと受光ICを面実装パッケージ(COBP)に組み込んだ反射型センサーだ。券売機などの自動販売機やエレベーターなどのボタンをタッチレス化することが可能で、感染予防や衛生面の向上に寄与する。

センサー間でパルス周期をずらすことが可能。複数個用いる際も、センサー同士の干渉による誤動作を防止する。検出距離は0〜50mmとなっており、用途に合わせて調整できる。

光変調方式を採用しており、外乱光耐性に優れるため、屋外に設置する機器にも使用可能。また、手袋を着用した状態でも操作できるため、飲食機器や医療機器といった用途にも適する。

パッケージサイズは3.6×5.8×1.2mmで、電源電圧は4.5〜12.0V。月産10万個規模での量産を予定しており、サンプル価格は100個購入時で660円(税込)となっている。

なお、同社は今後、光学式タッチレスセンサーを商品名「Optton」 としてシリーズ化する。

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