障害物や段差の方向を教えてくれる――視覚障害者のためのMRスマートグラス

Biel Glasses/YouTube

スペインのBiel Glassesが、低視力者の視覚を補助し、QOL(生活の質)向上につながるスマートグラスを開発している。3Dビジョン、AI、MR(複合現実)を利用し、ディスプレイ上に障害物や交通標識などに対する注意喚起を表示する。ユーザーのケガや事故のリスクを下げつつ、ユーザーに自由を与える製品だとしている。

スマートグラスは、キャプチャ/プロセッシング/ディスプレイの3つのモジュールで構成されている。ユーザーの視野を捉え、AIアルゴリズムで画像を解析し、ユーザーが障害物などを認識しやすいように、文字や記号を画像に重ねてディスプレイに表示する。

例えば、病気で視野が狭くなった人がスマートグラスをかけると、ユーザーには見えない部分の障害物や段差を検知してディスプレイに注意喚起の記号を表示したり、横断歩道を渡るタイミングを教えてくれる。ズーム機能もあるので、標識や鉄道の路線図といった細かい表記も読みやすくなるという。

病気の程度、進行具合は人それぞれだが、このスマートグラスはその瞬間に合わせて対応できるソリューションだとしている。歩ける、独りで旅行できる、標識に気づき、読めることは、その人の自信や自律性を高めることにつながる。同社は、できるだけ多くの視覚障害者たちと世界をつなぐ、高度で手頃なソリューションを創出したいとしている。

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