THKは2022年4月7日、クロスローラーリングの新たなラインアップとして、既存製品との寸法互換性を持たせた高剛性シリーズ「RB-H/RE-H/RU-H形」を追加したと発表した。
製品ラインアップは、「RB-H形」が軸径ø50~700の42形番、「RE-H形」が軸径ø50~600の41形番、「RU-H形」が軸径ø35~350の8形番と、多様なニーズに応えられるよう計91形番を展開。既存の製品と寸法が変わらないため、取り付けのインターフェースはそのままで装置の高剛性化を図れる。
近年、産業機械市場では、装置の高剛性化が進んでおり、同社は旋回軸受の高剛性ニーズに応えようとクロスローラーリング内部構造を見直し、設計を改良することで高剛性化を図った。
クロスローラーリングは、内外輪の間に円筒ころ(ローラー)がスペーサーリテーナーを介して交互に直交配列されており、ラジアル荷重やアキシアル荷重、モーメント荷重などあらゆる方向からの荷重に耐えられ、高い回転精度も得られる。こうした特長を生かして、工作機械や産業用ロボットをはじめ、高剛性、高精度な回転運動を必要とする装置の旋回軸受として広く採用されている。