時速400kmまで加速可能、スポーツカー用小型EVモーターを開発

スウェーデンの自動車メーカーKoenigseggが、EV用モーター「Ouark E-motor」を発表した。同社はQuark E-motorを、パワー重視のAxial Fluxモーターとトルク重視のRadial Flux モーター間でバランスをとった「Raxial Flux」モーターと呼び、重量に対してトルクとパワー面で優れたモーターだと説明した。

Koenigseggは、さらに、最近開発した6相インバーター「David」と2台のQuark E-motorを組み合わせたEV用ドライブユニット「Terrier」も同時に発表した。

開発リーダーのAndrás Székely氏は、「Quarkのシャフトに航空宇宙産業で使われる300M鋼を使い、直接冷却方式やローターに中空カーボンファイバー技術「Aircore」を採用することで、重量がわずか30kg、最大トルク600Nm、最大出力250kWという軽量小型のモーターを実現できました」と説明した。

設計責任者のDragos-Mihai Postariu氏は、「Quarkは、Gemeraの強烈な加速を生む低速域を強化し、3気筒の内燃エンジンは、高速域に集中しています。結果、トルクやパワーの落ち込みなしに時速400kmという記録的なスピードまで車を加速できます」と語った。

CEOで創業者のChristian von Koenigsegg氏は、「船舶や航空機、VTOLなどの用途を想定した場合でも、適正な回転数/パワー/トルクのバランスがとれたQuarkは、トランスミッションを使用せず、ダイレクトドライブが可能です」と付け加えた。

Koenigseggは、最高出力1700馬力のGemera用のEVドライブユニットのみならず、船舶や航空宇宙、VTOLなど幅広い用途に向けて、Quark E-motorを提供していく計画だ。

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Quark and Terrier: Koenigsegg’s first in-house E-motor and EV-drive unit with pioneering ‘Raxial Flux’ topology

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