ガソリンエンジンを軽油で走らせたい――Ladaを改造して実験してみた

  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Garage 54/YouTube

露アフトヴァースの乗用車「Lada」をガソリンと軽油の両方で走らせる試みを、Garage54がYouTubeで紹介している。

Garage54は、Youtubeで自動車を使ったいろいろな実験動画を紹介しているが、今回彼らの餌食になったのは、4気筒ガソリンエンジンを積んだ旧型のLada。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンは、構造も動作も大きく異なるが、何とかして軽油で走らせようと工夫する様子が紹介されている。

ガソリンエンジンは、キャブレターを使ってガソリンを空気と混合してエンジン内に送り込み、ピストンで圧縮したところに点火プラグを使って着火させている。一方ディーゼルエンジンは、通常ガソリンエンジンよりもはるかに高い圧縮比で空気だけを圧縮し、高温となったところにポンプを使って高圧にした軽油をインジェクターから噴射、自己着火させている。これは、ガソリンが気化しやすく、着火しにくいという性質であるのに対し、軽油が気化しにくく、自己着火しやすいという性質をもつためだ。そのため、通常のガソリンエンジンに軽油を入れたとしても、エンジンは正常には動かず、すぐにエンストするか、異常燃焼によるノッキングを起こすだろう。

では、どうやってガソリンエンジンに軽油を入れるのか。チームは、4気筒の内、2気筒にはそのままガソリンを供給し、残りの2気筒に軽油を供給することにした。エンジンは、ガソリンの2気筒で何とか回るだろうと考え、その力を利用して軽油を燃やしながら走らせようというアイデアだ。

Ladaのオリジナルは4気筒に1基のキャブレターで燃料を供給するシングルキャブレターだが、2気筒ずつ別系統とし、2基のキャブレターがつながるようなインテークマニフォールドをDIYで製作した。1基にはオリジナル同様にガソリンを流し込み、もう1基には燃料配管を追加して、キャブレターに入る前に、いったんエキゾーストに巻き付けた銅管の中に軽油を通している。これは軽油が少しでも気化しやすくするよう、温度を高めるための工夫とのこと。ディーゼル側は燃料タンクも燃料ポンプもないため、助手席に座ったメンバーが手に持ったペットボトルに入れた軽油を、ボトルを潰しながら「手動で」加圧してキャブレターに供給する仕組みだ。

Ladaは、いったんキャブレター2基を使ってガソリンで走行させ、エンジンを十分に温めたのち、2気筒を軽油に切り替えた。走行実験では、アクセルペダルを踏み続けないとエンストしてしまうような状態ながら、1速で無事に発進し、ガタつきながらも何とか走らせることができた。

ギアを上げるとエンジンは回らなくなるが、ペットボトルの軽油が減っていることと、青白い排気ガスが出てきたことから、試乗後の総評では、ディーゼル側も「仕事をしていた」と評価。元々ディーゼルエンジンとはまったく異なるガソリンエンジンに、キャブレターを使って軽油を送り込んで点火プラグで着火するというチャレンジには無理があったが、実験は成功だったと主張している。

なお、自動車のエンジンは重要保安部品であり、燃料系統の変更は危険かつ不正改造となる。決して真似はしないように。

関連リンク

We run a Lada motor half on diesel/gasoline

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る